約束を守ったら爽やかな気持ちになれたこと
2023/05/03

誰かがいつか話してくれた
日本海の美しい海岸を訪ねてくることが出来ました。
昨年も行く予定でしたが
身内の入院もあり
泣く泣く約束をお断りしてしまいました。
今年は晴れて・・・というか
昨年より大変な事件に巻き込まれて
気持ち的にも行く気になれなかったのです
別件で東京からご夫婦で長野観光をしたいという人からも連絡なく
やはり、ずくのないのは自分だけじゃないんだと納得し
易きにながれる自分がそこにいたのです
しかし、「このままじゃダメだ!!」「妖怪になりたいのか?」
という自分の内なる声にハッとして
「こんな時だからこそ♪」と自分に気合いを入れて出発したのです
ところが朝から雨模様
途中からどしゃ降りになってきて、ワイパーもすねるほどの雨
これで本当に良かったのか?と何度も自問自答してしまいました。
そもそも今回の約束をしたSさんは、約束を守ることを微塵も疑ってない善人で
あの人の気さくな優しさと笑顔を曇らせたくない
そう思って、なんども引き返そうになる自分の心に鞭打ったのでした。
すると、
途中から何かに開放されたような軽やかで爽やかな気持ちになってきました。
さっきまでの雨が嘘のように晴れ上がり
日本海の海がめっちゃ美しくて、まるで目が覚めるような景観でした。
心のテンションもいつの間にかマックスになっていました。
日本海側を北上すること9時間半
ようやくたどり着いたその先には鳥海山が見えました
あいにく自分の心には、まだ曇りが残っているかの如く
鳥海山の山頂付近は雲に覆われていたのでした。
いつのことやら、精舎のスタッフさん達も総てが入れ替わっていて
まるで、初めて訪れた地のような新鮮な驚きに満ちていました。
「この地はよっぽどの信仰心がないとこれない地なんですよ」
と、誰かに教えていただきました。
どうりで、スムーズにこれなかったわけだ
なんだか妙に納得してしまいました。
今年は色んな事があって、3月にもショックがあり
色々出費も多く、ついには機材の整理をして
とてもじゃないけど文化芸術祭に出品する作品作りなんて
考えてもいませんでしたし、何より気持ちがのりませんでした。
一方Sさんは何事もなかったかの如く明るくさわやかな笑顔で現れ
この機材を使いなよと言って、高価な機材を目の前に出してきたのです
こんな良いものを貸していただけるのですか?
と聞くと
違うよ、君にあげるんだよ。
あげるって?・・・もしかして自分がもらって良いということですか?
やっと譲れる相手が見つかって良かったよ。昨日の夜インスピレーションがあってね
インスピレーション?
そう、それで今日持ってきたんだよ。これで今年の芸術祭の作品撮れば良いって思って・・・
???
しかし、それにしても
Sさんには機材を手放したことも芸術祭に参加出来ないことも告げてないのに
あまりにも絶妙なるタイミングとサプライズに
とても、とても驚きました。
そして、今回の旅を通して芸術祭に向けて、再び情熱の灯がともりはじめたのでした。
Sさんありがとう♪
機材を持ってSさんの車に乗り込み、いよいよ本番の旅に出かけたのでした。
