小説「走れメロス」をはじめて知ったときは
外国文学にはさわやかさや清々しさがあるものだなあと思ったものでした。
でも、それが日本人による作品だと知ったときは凄く驚きました。

だって、「走れメロス」にはギリシャの香りがするじゃありませんか

それに、なんといっても相手を信じきる男の友情は感動です。

良い意味で日本文学らしくない作品だと思いました。




こういう作品を残した太宰治のことを青森の人はさぞかし誇りに思っている事でしょう
と考えていたのですが、実際青森に人に訊くと
不思議なことにあんまり反応が良くなかったりしました。

それというのも最後にああいう死に方をしたのが青森に人にとっては嬉しくない事だったようです。

「走れメロス」を書いた背景には借金取りから逃げ惑っていた実体験が元になっているそうで、
そう云われてみれば、彼の生き方は他の模範とは云えないかもしれないですね。

だけど、そんな泥沼のような人生の中で、蓮の花のような作品が一つでもあったという事は
素晴らしい事じゃないでしょうか。

太宰治の他の作品の善し悪しは私には分かりませんが、
「走れメロス」は本当に名作だと私は思います。

男の友情でいえば、
「愛は風の如く」のヘルメスとテーセウスの友情が一番で
メロスとセリヌンティウスは2番目ぐらいに良い!

この「走れメロス」の物語の中でメロスが大変な危機にさらされるところがあります。
そのときメロスはゼウス神に祈ります。
すると奇跡がおこりメロスが助かるわけです。
本人が一生懸命に努力するとき、危機のとき
その時に神は、そば近くにいたわけです。

人の善なる心を信じる大切さ、約束を守る事の大切さ
信じて仰ぎ見る大切さをこの小説は教えてくれる。
今の日本の作家の方もこのような作品を是非書いてほしいと
心から願っています。




写真:五所川原方面から見た津軽富士(岩木山)
   斜陽館
   万茶ン(太宰が通ったとされる東北初の喫茶店)




それは昔、とあるホテルであった小さな出来事です。
そのホテルは山の中腹に建てられた木造の小さなホテルで、
良く言えば周りの景観を刺激しない建物であり
悪くいえば山小屋にしか見えない建物でありました。
朝一番から小鳥のコーラスも聞こえるところでした。
以前は閑古鳥も鳴くことがありましたが、
あの板さんが来てからは閑古鳥は鳴かなくなりました。
仕事は忙しく、朝から晩まで殆ど休憩がありませんでしたが、
板さんは、賄い料理にも手を抜かない真面目な職人さんでした。
板さんの作る料理はとてもシンプルでしたが
味はふくよかで、とっても美味しいものでした。
素材の一つ一つの美味しさを十二分に引き出していました。
例えば、ごはんだったら、おかず無しでも食べられる
ホンキのうまさがありました。
性格は柔和であり、誰に対しても温厚で優しく接していました。
普通ああいう立場の人は凄く威張っているものですが、
板さんはその様なそぶりは一度も見せたことがありませんでした。
不思議に思った私はその理由を、おそるおそる聞いてみました。
板さんはこっそり教えてくれました。
「真理を学んでいるんだよ」

真理って・・・?
「真理というのはね、宇宙を示す教えのことさ」
うちゅうをしめすおしえ・・・それってもしかして宗教ですか
「その通りだよ。真理は心の栄養なんだ。
ワシは体の栄養を作るけれども、心の栄養を説く人は凄いねえ」
凄いですか?
「すごいねえ。真理の本が好きで良く読んでいるんだよ」

いつも柔和な板さんの秘密はどうも真理の学習と実戦にあるようでした。

ある日のこと、翌朝早朝に登山に出向くお客様のために
弁当を作る話が持ち上がりました。
支配人は、夜のうちに作っておいてロビーの片隅にでも置いておけばいいんだよ
と言っていましたが、板さんはそれでは納得がいきません。
朝早起きして作るんだと言ってゆずりません。
早朝早いお客様のお弁当を作るわけですから、
かなりの早起きになります。
誰も板さんの意見に賛成する人はありませんでした。
みんなが帰ったあと板さんは私のところに来て
耳元に小声で「明日少し早起きになっても良いかな?」
と聞いてきました。
え?!っと驚きましたが、自分のようなものでも何か手伝えることがあるのなら
と思って、分かりましたと言うと
板さんは少し微笑み「それじゃ2時に」と一言いって帰りました。
正直言って凄く嬉しかったので、その夜はなかなか眠れませんでした。
次の朝、約束の2時、少し前に厨房に行くと、
すでに明かりがついていました。
板さんは私の姿を見ると「おっ!来たか。それじゃあこれやって」
とテーブルの上を指さしました。
驚いたことに既にお弁当の具はすっかり出来ていました。
ホカホカとゆげが立ち上っていました。
ごはんも炊き立てのコシヒカリでした。

すでにこれだけ出来ているということは、
板さんは一体いつから起きているのでしょう?
お客様がこれを召し上がるときは、すでに冷たくなっていることでしょう。
でも、きっと美味しいと思われるんじゃないかなと感じました。
たとえ美味しさに気付かれなくても、
きっとお客様は無駄には出来ないなと思われることでしょう。
なぜなら一つ一つに板さんの心がこもっているからです。

一通りの仕事が終わって、
よく見るとおむすびが4つ余っていました。
板さん、なんか余りましたけど・・・
そう言うと板さんは
「良いんだ。試食だから。お客様にどんなものを出したか自分で確認することが大事だ」
と言って板さんはおむすびを一個とり、残りの3個を私に渡しました。
そのおむすびは涙が流れるほど美味しいものでした。

板さんは無言で私に教えてくれました。
「人に優しく、自分には厳しく」と




今年もいよいよ蕎麦の花が咲く季節となりました。
あつ〜い暑〜い日々が長〜〜く続いたので
もしかして日本は熱帯地方になったのかしらん

心配しておりましたが
秋の香りがしてきて
ホッと安心している今日この頃でございます。

今日は待ちに待った試験日でございまして
その割には朝から仕事で忙しく
会場に着いた頃には少々ぐったり状態でありました。
それに、なぜか試験会場は暖か〜い部屋でありました。
でも、居眠りするには丁度いいかなあ
などと
思わず誘惑に負けそうになったりしましたが
気力で乗り切りました。
去年は全問解くのに半分の時間で解けたのに
ことしはヒーコラひーこら状態で
ギリギリまでかかってしまった。
いかに普段勉強してないかが
如実に現れた試験となりました。
だけど、不思議なことに
最後の選択問題は
スラスラすら〜と解けてしまった。
これって、もしかして何かの因縁でしょうか。

今年の蕎麦は美味しいと良いなあ



仏陀は蓮の花を愛した。

蓮の咲く沼は、どれもこれも、決して見栄えのよいものではない。
いや、言葉を換えれば、むしろ不浄の沼と言ってもよい。
決して、清らかな沼ではない。
水も濁り、泥もまた悪臭を放っているかもしれない。
そのような泥沼を好んで蓮の種はまかれ、
そのような泥沼のなかから、好んで蓮は華を咲かせるのだ。
泥水の上に、清らかな茎を伸ばし、
そして、世にも希なる赤い華を、紫の華を、白い華を咲かせてゆく。
その姿はとても、この世のものとは思われない。

諸々の比丘、比丘尼たちよ。
あなたがたの使命もここにあるということを悟りなさい。
あなたがたの天命もここにあるということを知りなさい。

そのような泥沼のなかからも、すばらしい蓮の華を咲かせよ。
それが、あなたがたが今世、
我が弟子として生まれた事の意味であるのだ。
我はそのように、語り、そして、今も語る。

  国師 大川隆法先生著 書籍「仏陀再誕」より


この秋、映画「仏陀再誕」いよいよ公開ですface02




いろいろつらいことがあったけど

また朝日が昇るって嬉しいなあ

朝のこない夜は無いんだね。




世間では民主党政権に対する不安が大きくなっているようです。
選挙の日の翌日から株価は下がりました。
海外の投資家は日本人より分かっていらっしゃいますね。

鳩山氏は北朝鮮よりアメリカの方が悪いと思っているようです。
非常に変わった考え方ですね。
現実は、アメリカは日本を守ってくれてるけど
北朝鮮は日本人を何人も拉致してるではありませんか。

さらに鳩山氏は卑怯です。
弟と密約して、自民党の麻生総理をだましたのです。
鳩山兄は弟に総理にしてやるからと言って
麻生総理を騙すようけしかけたのです。

ひどいじゃないですか鳩山さん
フェアじゃないですよ。
昔から「善因善果・悪因悪果」と申します。
良い行いをしたものにはやがて良い結果が現れ
悪い行いをした人には悪い結果が現れるんですよ。
ようするに、悪い行いをして政権をとっても
やがて悪い結果が現れるという事ですよ。
たとえ宇宙人であってもこの縁起の理法から逃れる事は出来ないんですよ。

しかし、まだ希望はあります。
日本には、ありがたい事に国師がいらっしゃいます。
その国師によくよく聴く事です。
日本のトップとして、責任ある立場として
国師から学ばれる事をお勧めします。
(実は民主党のマニフェストに高速道路無料化などの政策がありますが
これは数年前、国師が提案した内容です。それを民主党が真似したわけです)
単なるマネをするだけでなく、中身をしっかり学ばれる事です。
なぜ、それが必要なのかを。
それが人の上に立つものの大切な勤めではないでしょうか。

「ああ、日本はこれからどうなってしまうのでしょう」
そんな暗い気持ちになるときは
えい!とばかりに苦しみの鍋の底を打ち破っちゃいましょう
打ち破ったら明かりが見えるはずです。
日本の政治は2流・3流とか言われてますけど
経済や科学技術においては超一流なんですよ。
たとえ今不況でも、それを打破する道が必ずあるはずです。

政治が悪いならば、政治以外のところで日本を良くすれば良いのです。

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プロフィール
カッペリーニホープ
カッペリーニホープ
長野県出身 
日光の瞑想センターで反省したら、
周りの景色が素晴らしく見え
それ以来写真を撮るようになりました。
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