映画「シンドラーのリスト」
2009/05/23
深く考えさせられる映画でした。
大戦があった頃の実話で、生存者のなまなましい話しなどがあり
戦争が、どれほど人の人生を変えるか、思い知らされた。
1939年、ドイツ人のシンドラーは戦争で儲けようと思いポーランドにやってくる。
彼は鍋を作る工場を買い、ユダヤ人を雇い入れた。
なぜなら、ユダヤ人は労働賃金が安くて済むからだ。
しかし、実際の経営は有能なイザックがやり、彼はPR係をした。
最初の動機は不純なものだったが、
次第にシンドラーは、同胞であるはずのドイツ兵が行う残虐な仕打ちに
反発心をいだきはじめる。
やがて彼は自分のために使おうとした巨額の富を、ユダヤ人を救うために
惜しげもなく使い始めた。ありとあらゆる手を尽くし
そして、1200人を越える人を救った。
最後の日、彼の元に労働人から指輪が手渡された。
その指輪にはヘブライ語で「たった一つの生命を救う者が世界を救える」
と印されていた。
それを知り彼は半生を振り返った。
「私にはもっと出来たはずだ。もっと多くの人を救えたはず、
だのに私は・・・
こんなことなら浪費癖を直しておくんだった。
この車を売れば10人救えたはずだ。
このバッチを売れば2人救えただろう
いや、たとえ1人でも多く救えたはずなのに
それなのに私は・・・何をしていたんだ」
映画が終わり、生存者の赤裸々な発言をつづったドキュメントをみた。
シンドラーにどれほど助けられたか、
どれほど生きる勇気をいただいたか、
感謝の声で満ち満ちていた。
シンドラーの救ったユダヤ人の子孫は現在6000人以上になるという。