人は死んだらどうなるのか 三
2023/11/23

亡くなったあと、地上の方々が悲しんでいるのは、よく伝わってくるものでしょうか
という質問に対し
泣く必要はないと思うんだけどね。
君たちが考えているように、
あの世に行くのはごく自然なことで、
サナギがチョウになるような移行なんでね。
普通、サナギがチョウになって、泣くかね?
(あの世では)
外国の人と会っていると、
日本で会っていたような気がするのに、
いつの間にか外国に場所が移っている
ような感じに見えることもあって
「空間移動」っていうのかなあ。
それが、すごく不思議な感じで移動するんで。
葬式は大事だね。
自分の写真を飾られたり、
まあ、泣いてくれる方もいらしゃるけど、
そういうところに人がいて、
「ああ、やっぱり、死んだのかなあ」っていう実感が、
多少、してくるから。
教会とか神社仏閣等で、神様っていうかさ、仏様っていうかさ、
そういうもっと上の人が、
いざというときには救ってくださる態勢があるっていうことは、
すごく安心感があるので。
「家族だけで供養するってうのは厳しいなあ」
っていうのは、やっぱり、感じるねえ。
だから、宗教はもっと大事にしたほうがいいよ。
この国は少し宗教心が薄くなりすぎてるから、
全部お金で考えるようになってきてるけど、
「宗教に使うお金は全くの無駄だ」とか、
「詐欺だ」とかいう論調を言ってるところは、
やっぱり、"まともでない"と思うねえ。うん。
道徳的な意味でも、魂を認めて、あの世があると信じたほうが、
やっぱり、人間は幸福なんじゃないかなあ。
いや、あの世へくるとねえ、いことあるよ。
「税金がない」んだ。
税金を取られない。ほんとうにありがたいねえ。
収入もないけど、税金もない(笑)
いやあ、実に愉快である。”無税国家”は、もう完成してるわ。
(本について)
「あの本はどうだったかな」とか思うと、
いちおう出てくる。空中にね。
読もうとすれば読めるし。
あるいは、テレビを観るかのように、その本の内容を、
ザーッと映像でも観るかのように
「ああ、こんな感じの内容だったかな」
っていうのが分かるような感じ
そんなような経験をしている。
大川先生の本なんかは、いちおう、
こっちにも図書館はあるんだけどさあ、
ズラッと並んでるよ、ほとんどな。
だけど、君たちの編集部がさあ、
間違って直したところなんかは、
全部、訂正されている。
君たちが手を加えた四次元波動のやつは削られて、
”元に戻ってる”からちゃんと。
こちらの世界の面白さは、
「五百年前の人、千年前の人、二千年前の人とでも会える」
っていうことだね。
俗に、「天国は常夏の世界」と言うけど、
「常春」だなあ。僕の感じは。
書籍「渡辺昇一・死後の世界を語る」『渡辺昇一「天国での知的生活」と「自助論」を語る』より