春の小川
2009/05/24
【春の小川】 作詞/高野辰之 作曲/岡野貞一
春の小川は さらさら流る
岸のすみれや れんげの花に
匂いめでたく 色うつくしく
咲けよ咲けよと ささやく如く
〜
子供の頃学んだ「春の小川」は
私の記憶では今の歌詞とはかなり違ったものでした。
ちょっぴり残念に思った歌詞は
「さらさら流る」とありますが
これだと言葉が詰まっちゃうんですよね
昔の歌詞「さらさらゆくよ」の方が引っかかりがなくて好きでした。
爽やかな春の小川はなんの執着もなく流れていく様が素敵なんです。
それと
「匂いめでたく〜」とありますが
昔の歌詞では「すがたやさしく」でした。
この、花の内面の優しさを表現した歌詞の方が
良かったので、個人的には残念です。
作詞の高野辰之氏はこの歌詞の変更をどう思われていることでしょうか
ふるさと遊歩道は森林浴が出来てけっこう癒しの空間です
「春の小川」意外にも「故郷」「朧月夜」「紅葉」
などで知られる唱歌は
いずれも作詞/高野辰之 作曲/岡野貞一です。
これらの名曲は、歌詞を見ればメロディーが自然にうかび
メロディを聴けば自然と詩がうかんでくるように
どちらも欠けてはならないものだと思います。
作詞の高野辰之氏は仏教を愛した人で「朧月夜」の歌詞の中にある
鐘の音は真宝寺の鐘の音であるといわれています。
一方作曲の岡野貞一氏はキリスト教を愛した人です。
生まれも育ちも宗教的バックボーンも違う二人の個性が
見事に融合して名曲が生まれたんですね(^^)
この記事へのコメント
私たち世代が学校で習った歌詞は、戦後1947年、2度目の改詩を経たもののようですね。
1912年に作られたオリジナルの歌詞は、Hopeさんの示された文語詩でしたが、42年に、文語を教えるのは小五以上、という学校令施行規則にあったため、林柳波が口語体に改作、オリジナルにあった3番も削除されたそうです。
合唱用にはオリジナル文語版が歌われることもある一方、新仮名遣いにした42年版、私たちが習ったように47年版を教える教科書、学校、地域が渾然としているようです。
Hopeさんの言われるように、47年版がいちばんできがいいように思うのは、馴染んだ者のひいき目でしょうか。
♪咲けよ咲けよと、ささやきながら。
Posted by Roma at 2009年06月04日 07:25
私も早速改作したくなりました…。
…国民学校の教科書再録にあたり、「文語を教えるのは小五以上」、と国民学校令施行規則にあったため、42年に林柳波が口語体に改作、…
ちゃんと読み直してから投稿しないといけませんね。
失礼しました。
Posted by Roma at 2009年06月04日 07:30
はじめまして。
小沢昭一さんの番組でも、耳にした話題なので、名刺がわりに足跡ぺたぺたいたします。
Posted by まゆ at 2009年06月04日 16:29
Romaさん
言葉というのは言霊ともいわれてます。
一字、一言違っても全体の雰囲気まで変わってしまう事もあります。
同じ直すならば詩の意味やメロディーラインを本当に理解した上で直してほしいですね。
Posted by ホープ
at 2009年06月04日 20:25
まゆさん
足跡ありがとうございます(^^)
小沢昭一さんの番組では、どんな内容でしたか?
Posted by ホープ
at 2009年06月04日 20:29
こんにちは。
>小沢昭一さんの番組
あ~、言ってましたね。
小沢さんは、「さらさら流る」のほうがいい!と力説していらっしゃいましたよ(^_^;)
Posted by あきほ at 2009年06月05日 03:50
あきほさん
教えていただき
ありがとうございました。
なるほど、「流る」のほうが良いという方もいらっしゃるんですね。
Posted by ホープ
at 2009年06月05日 23:57