2009/05/24
【春の小川】 作詞/高野辰之 作曲/岡野貞一
春の小川は さらさら流る
岸のすみれや れんげの花に
匂いめでたく 色うつくしく
咲けよ咲けよと ささやく如く
〜
子供の頃学んだ「春の小川」は
私の記憶では今の歌詞とはかなり違ったものでした。
ちょっぴり残念に思った歌詞は
「さらさら流る」とありますが
これだと言葉が詰まっちゃうんですよね
昔の歌詞「さらさらゆくよ」の方が引っかかりがなくて好きでした。
爽やかな春の小川はなんの執着もなく流れていく様が素敵なんです。
それと
「匂いめでたく〜」とありますが
昔の歌詞では「すがたやさしく」でした。
この、花の内面の優しさを表現した歌詞の方が
良かったので、個人的には残念です。
作詞の高野辰之氏はこの歌詞の変更をどう思われていることでしょうか
ふるさと遊歩道は森林浴が出来てけっこう癒しの空間です
「春の小川」意外にも「故郷」「朧月夜」「紅葉」
などで知られる唱歌は
いずれも作詞/高野辰之 作曲/岡野貞一です。
これらの名曲は、歌詞を見ればメロディーが自然にうかび
メロディを聴けば自然と詩がうかんでくるように
どちらも欠けてはならないものだと思います。
作詞の高野辰之氏は仏教を愛した人で「朧月夜」の歌詞の中にある
鐘の音は真宝寺の鐘の音であるといわれています。
一方作曲の岡野貞一氏はキリスト教を愛した人です。
生まれも育ちも宗教的バックボーンも違う二人の個性が
見事に融合して名曲が生まれたんですね(^^)