映画「スティーブ・ジョブス」感想
2016/11/07
久しぶりに心にのこる映画を観ました。
登場人物が実在の人に似てて驚きました。
冒頭の部分でスティーブが登場した場面では、
歩き方までそっくりで本物が登場したのかと思いました。
スピーチの最後にiPodを取り出した姿がとても印象的でした。
このiPodの裏面にある金属の鏡面仕上げは日本人が磨いていたなんて、
当時は全く知りもしませんでした。
スティーブ・ウォズニアックもいい味出してました。
ジェフラスキンやビル・アトキンスなどそうそうたるメンバーが登場して、
まるでドキュメンタリー映画のようなリアル感がありました。
特に、AppleⅠを作る時のマザーボードにコンデンサーや
抵抗などのパーツを取り付けるときリード線をクルックルとネジるところや
マスキングテープの張り方や半田ごてからのぼる煙など、
細かいところまで再現されてました。
基盤を人に手渡す時のあの仕草なんか、もう、見事でした。
この映画にはハートがある。
だからこそ感動があるんでしょうね。
画面の端々からスティーブ・ジョブスの熱意が伝わってくるんです。
映画では描かれていませんでしたが、
ジョブスにはエンドユーザー(お客様)が喜んでいる姿が
ありありと観る事が出来たのだろうと思います。
だからこそあれだけユーザー視点に立った製品を世に送り出す事に成功したのでしょう。
一時期スティーブ・ジョブスのいなくなったApple社からは、
へんてこりんなものが多く世に出ました。
バッテリーを含めた重さが7kgを超える重量級のノートパソコンや
意味が分からないPowerCDや32枚しか撮れないデジタルカメラなど意味不明なものが多かったです。
復帰後は次々と素晴らしい商品で私達を驚かせてくれました。
交渉の素晴らしさも物語の端々に出てきます。
あっと驚くような一転語を語り、相手を納得させてしまうところなどは、
目から鱗が落ちるほど素晴らしいものでした。
想いにおいて実現している訳ですから、あとは現実がついてくるだけなんですね。