場所を選んで生まれてきたんだね




一昨日 ついに・・・
長い間ながいあいだ願っていたことが実現しました。
私の願い。それは再誕の仏陀にお会いすることでした。
ついに願いが叶ったのです。講演が始まる前から感激で泣き出してしまいそうでした。
いまだその興奮がさめやらない状態です。
落ち着いたら日記に書く予定です。

さて、これからご紹介するものがたりは日本に再誕された仏陀の過去世の時代のお話です。

昔々、お釈迦様が説法をされていたインドでは、
大変信仰心ある人が たくさんおりました。
仏陀である釈尊の弟子には、頭の良い人もいれば、
身分の高い人、低い人もいて
様々な人が修行をしておりました。
その中に、周利槃特(しゅりはんとく)という弟子がおりました。

周利槃特は頭の悪いことで有名で、
これ以上頭が悪いのはいないと言われたぐらいの弟子でした。
周利槃特の兄は秀才でしたが、頭の悪い弟に悩んでおりました。
周利槃特があまりにも頭が悪いので不憫に思った兄は
ある日、周利槃特に
「頭の悪いお前と修行していると、兄弟だから自分まで頭が悪いと思われる。
恥ずかしくて嫌だから出て行ってくれ」と言いました。

そこへ丁度、釈尊がぶらっとやってきて周利槃特を見るなり
「この男はもしかしたらみどころがあるかもしれないよ」と言いました。
周りの弟子たちは釈尊の意外な言葉にびっくりしました。
釈尊は周利槃特に
「おまえは、私の説法がさっぱり分からないようだから、
おまえには一つだけ教えてやろう。
ここにほうきがあるから、このほうきを持って庭をはきなさい。
落ち葉を掃いたり、ごみを掃いたりしなさい。
そのときに『塵を除かん。垢を除かん』と繰り返し言いながら、はいていきなさい」
と教えたのです。

周利槃特は釈尊から教えてもらった、たった一つの教えを守り、
それを続けていくうちに、
「ああ、人間も同じなんだ。心の中にある塵や垢を除く事が大事なんだ」
と悟ったのでした。
それを見た釈尊は周利槃特に
「よく悟ったね。おまえは難しい教えはさっぱり分からなかったけれども、
心の塵や垢を除く事が大事なんだという事を悟った」と言いました。

こうして、周利槃特は、
いろんな教学を一生懸命やっていた弟子よりも悟りが早かったのでした。
そして、周利槃特は在家信者の為に説法をするまでになりました。
周利槃特の話しは大変明瞭で分かりやすく誰にも覚えられるものでした。

その説法の内容は
「塵を除かん。垢を除かん」
でした。
周利槃特は何処へ行ってもその話しをしました。
「塵を除かん。垢を除かん」

ある日のことです。高名な仏陀の教えを我が村でも聴きたいと願い
インドのとある村の長老は、釈尊に「我が村でも仏の教えを説いてください」と
頼みました。
釈尊はしばし考え「私の弟子に優秀なのがいるからそれを遣わそう」
そのように約束をしてくれました。
そして、大切な祭りの日に説法してもらう約束をしました。
村の人は大喜びでした。
しかし、その村の意地悪3人組はがっかりしました。
「偉くて立派なお坊さんが説法してくれるならありがたいが
よりによってあんな頭の悪い周利槃特がわが村に来るなんて
村の住人として恥ずかしい」

意地悪3人組のリーダーは考えました。そして、
「おい!みんなで周利槃特がこの村に2度と来れないように懲らしめてやろうぜ!」
と言いました。
「そうだ!そうだ!懲らしめてやれ」
「それには大恥をかかせてやればいいんだ」

そして、いよいよ村の祭りの日がやってきました。
その日は村の一番大切な日です。
その大切な日に尊い仏陀の弟子の説法を聞かせていただけるということで
村人たちはたいへん喜んでおりました。
その会場に意地悪3人組がやってきて打ち合わせをしました。
「いいか、周利槃特が『塵を除かん』と言ったら、
みんなで一斉にデカイ声で『垢を除かん』と言うんだぞ」
意地悪3人組は、意地悪をした後の
周利槃特の驚いた顔を想像すると可笑しくてたまりませんでした。
3人ともニタニタと笑って周利槃特を待ちました。

やがて周利槃特がやってきました。
壇上に立ち、そこに集った村人たち一人一人をゆっくり見ました。
沢山の村人たちも、周利槃特を見ていました。
そして周利槃特の説法が始まりました。
意地悪3人組はいよいよだと身を乗り出しました。
周利槃特は村人たちに心を込めて話しました。
『塵を除かん。垢を除かん』

村人たちは一瞬の沈黙の後に、感激の拍手をしました。
素晴らしい説法に誰もが感動して大きな拍手をしたのでした。
あの意地悪3人組はどうだったかと言えば
周利槃特の最初の言葉を聴いた瞬間、周利槃特の後頭部から
非常に明るい大きな後光が出ているのを見て、言葉を失うのでした。
まるでそれは仏が直接説法をされているように神々しく
威厳に満ちた言葉だったのです。
意地悪3人組は周利槃特の言葉を聴き涙が止まりませんでした。
そして、3人は自分の過ちを反省し仏陀に帰依したのでした。


 参考文献 「悟りの復権」大川隆法先生

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プロフィール
カッペリーニホープ
カッペリーニホープ
長野県出身 
日光の瞑想センターで反省したら、
周りの景色が素晴らしく見え
それ以来写真を撮るようになりました。
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