映画「RAILWAYS」(レイルウェイズ)感想
2016/06/04
大手会社の幹部から工場の閉鎖を命令された管理職の男は
最後に自分自身をもリストラしてしまった。
再就職に選んだ仕事は子供の頃からの夢だった野電の運転手。
日本のとあるT企業は
戦後の日本を支えてきた物作りの職人を大切にするところで
社員が定年になり、いよいよ会社を去るときに
それがだいたいお昼頃なんですが
定年で去る人のために一人一台、タクシーが用意されているんです。
普段、よれよれの作業着姿の男が、その日はスーツでビシっと決めて
晴れ晴れしい顔で去っていくんです。
その時、会社でお世話になった従業員は一斉に飛び出してきて
会社の中庭をゆっくり去っていく定年の社員に手を振って別れを惜しむんです。
花束をもって去って行く男の姿はまるでスターのようでした。
さて、映画の感想ですが
物作りを大切にする工場のリーダーと
主人公とのやり取りは決して他人事でない緊張感がありました。
工場閉鎖になったら本社に来て一緒に頑張ろうと励ます主人公に
「本社には俺の仕事がない」と言いはる工場長
最後まで夢を諦めず志を貫こうとした工場長が
思いがけない事故が起こり他界してしまう。
長年の相棒だった友をなくした主人公は
心を入れ替え最後まで夢を諦めなかった工場長を見習って
第2の人生を生きようと決意する。
この映画で本当の優しさとは何か考えさせられました。